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「避難訓練」。[「逃げる」ための準備]

[読了時間の目安:約 6 分]

1 ヶ月以上前に、こんな記事がありました。
»逃げろ、そして生き延びろ – インターネットの備忘録

すごい今更な感じですが、この記事に関連して思うことを書いてみたいと思います。
今まで考えてもまとまる気配はないので、うまく書こうとは思わず、とりあえず書きたいと思ったことだけツラツラと。

「逃げる」準備。

この記事の内容には、基本的には賛成です。
反論することは何もありません。
ただ、少し足りないと感じたことがあります。
それは、「逃げるときが来たときの準備」について。

イメージとしては、「避難訓練」です。
誰もが小学校や中学校などで、一度は経験したことがあるでしょう。
火事や地震などの災害やその他もろもろが起きたことを想定して、避難する際の手順やルートなどを確認するという、アレです。

火事のときは姿勢を低くして、ハンカチで口や鼻を塞ぐ。
地震のときはまず机の下に身を隠して、揺れが収まってから移動を開始。
などなど。

訓練だと分かっている生徒たちは集中力を欠いて、動きも緩慢でしょう。
でも、この訓練によって「何が起きたとき、どうすれば良いか」という一連の行動を、身を以て経験することができます。
この「経験」が非常に大事で、咄嗟の行動を起こすときには特に重要な意味を持ちます。
一瞬の判断が必要になる状況では、座学で教わっただけの知識を「思い出す」余裕はありません。
訓練で身に付けた経験によって「反応」することが、自らの身を救うことに繋がります。

前述の記事の後半に、こんな記述があります。

現状が続くことで自分の未来が損なわれるかもしれないと感じたときには、顔を上げてまわりを見渡して、一目散に逃げ出してください。誰に何を言われたって、あなた自身の人生です。自分のことを大切にしてくれない会社に、あなたの時間を、人生を賭ける必要はありません。

「逃げる」ということは、危機的状況からの「避難」です。
でも、それは同時に、これまで費やしてきた時間や手間や努力や我慢などを「すべて捨て去る」ことでもあります。
「ここで逃げ出したら、これまでの時間がすべてムダになる」
「もう少し頑張ったら、ちょっとくらいは良くなるかもしれない」
こんな風に考えてしまうのが、むしろ自然ではないでしょうか。
特に、逃げ出さなければならないほどの状況に追い込まれるまで頑張ってしまう人は。

それほどまでに大きな決断を、「未来が損なわれるかもしれない」と感じるような切迫した状況で、果たして下せるかどうか。
そもそも「未来が損なわれる」とは、どのような状況なのか。
どこへどうやって逃げれば、自分の未来は損なわれずに済むのか……。

その答えはもちろん人それぞれですから、一概に言えるものではありません。
しかし、だからこそ人それぞれが前もって想像して、それに基づいた準備、つまり「避難訓練」をしておくことも出来るはずです。

逃げずに済むなら、それに越したことはありません。
でも、逃げなければならない状況は、誰の身にも突然やってきます。
だからこそ、逃げなくても良い状況のうちに、「避難訓練」をしておいた方が良いと思うんです。

どんなことでも言えることですが、「自分だけは大丈夫」なんてことはありません。
むしろそう思っている人の方が、いざというとき何もできなかったり判断を誤ったりするものです。

人って、弱いですよ。本当に。
想定外のことが起きると、いとも容易く混乱します。

逃げなければならないときには逃げずに、やっと逃げたと思ったらまったく見当違いの方向へ走り出したり。
何もかも放り出せば良いのに、余計な荷物を背負い込んだまま逃げようとしたり。

そうならないためにも、ほんの少し、自分が逃げるときのことをイメージしてください。
それだけでも、「いざというとき」が起こったときの反応は違うはずです。

「逃げることは間違いじゃない」と言うのは簡単ですが、実際に「逃げる」ことは簡単なことではありません。
文字通り「人生を左右する」決断です。
そして「逃げる」のは、自分です。
そのことを、ほんの少しだけでも想像してみてください。

どんな状況になったら逃げようか。
どの方向へ逃げようか。
どこまで逃げようか。
どんな風にして逃げようか。

「顔を上げてまわりを見渡す」ことは、いつでもできます。
ときどき、まわりの景色をよく観察してみてください。
切羽詰まってから見渡すのと、落ち着いて冷静に見渡すのとでは、目に映る景色も相当違うはずです。

何が見えるでしょうか。
誰が見えるでしょうか。

もし何も見えない、あるいは、見渡している余裕すらないのであれば、ひょっとしたらあなたは既に相当なところまで追いつめられているのかも知れません。
気を付けてください。
人って、弱いんですから。本当に。

続編

上述の記事には続編もあるので、読み逃した方はこちらもどうぞ。
»「社員を使い潰す」デメリット – インターネットの備忘録
»「逃げ出す」前にできることリスト – インターネットの備忘録

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